生きている間にお墓を建てるなんて縁起が悪い?
と思われるかもしれませんが、それは大きな勘違い。
寿陵墓(じゅりょうばか)と呼ばれるこの風習は古来からあり、長寿を願うおめでたいものです。近年では、子供達に負担をかけたくないなどの理由から、生前に自分のお墓を建てる人が多くなってきています。
「お墓を買うのは家族がなくなってからでいい」とお考えの方も多いかもしれません。
ところが近年のお墓状況を見てみると、あまりのんびりしているわけにもいかないようです。
首都圏や福岡市では、墓地の公募倍率が30~40倍という異常な数字を示している(※出典:『これだけは知っておきたい お墓の話』全優石会長 吉田 剛 著)といわれ、中には10年以上も遺骨を持ったまま、気に入った墓地を探し続けている、などという例もあるほど。条件に合った墓地を手に入れることは年々難しくなってきています。
価格面で魅力のある公営墓地だけでなく、民営墓地であっても、アクセスのよい都心に近い墓地は満杯状態であるのが現状です。
墓地不足の主な原因としては、核家族化の進行によって、一世帯一墓所というお墓のあり方が都市部を中心に増えてきたことや、新しい霊園開発が難しいことが挙げられます。元々国土の狭い日本のこと。この墓地不足状況は、意外と深刻な問題です。
もし今、環境のよい墓地や霊園で、気に入った墓地がありましたら、迷わず早めのご購入をオススメします。